70年の歴史糧に精進へ 琉球箏曲興陽会、国内外1200人集う

厳かな箏曲斉唱で格調高く幕開けした記念公演=14日、那覇市民会館  琉球箏曲興陽会(安里ヒロ子会長)の創立70周年記念公演(琉球新報社共催)が14日昼夜2回、那覇市民会館で開かれた。県内12支部はじめ、ハワイ、ロサンゼルス、ワシントンの海外支部や関東、関西の県外支部、賛助出演の団体ら総勢約1200人が出演。古典音楽斉唱や独唱、舞踊地謡など多彩な演目で箏曲の美しい旋律を響かせながら節目の舞台を飾った。 公演は箏曲斉唱「七段菅撹・源氏節」で格調高く幕開け。続く箏曲こども奨励賞受賞者らによる斉唱では、初々しい演奏に会場から惜しみない拍手が送られた。独唱と舞踊「諸屯」「本貫花」「花風」の地謡は、箏曲のみで演奏。心地よい旋律と情感豊かな歌声が箏曲の魅力を引き出し、満場の聴衆は最後まで聞き入っていた。 同会は1940年3月に20人余で結成。現在、国内外に19支部、会員約1600人で構成される。公演を前に記念式典も行われ、歴代会長ら110人に功労賞、感謝状が贈られた。

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